公正証書の作成文例としての信託契約です。
信託契約のイメージを掴むのには十分。
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遺言公正証書(信託の設定)
一、遺言者は遺言者の長男(XX年○○月XX日生)が年少で、まだ財産を管理する能力が十分でないので、遺言者の所有する左記不動産及び現金を左記各受託者に対し左記条項で信託する。
記
壱 不動産信託
1、信託の目的 後記不動産を信託財産として管理すること
2、受託者 住所 ___________
職業 ___________
氏名 ___________
生年月日 _________
3、信託期間 受託者が信託を引き受けた日から5年間
4、受益者 長男_____
ただし、信託期間中に長男死亡の場合はその相続人
5、信託終了の際の権利帰属者 受益者
6、その他の条項
(1)信託不動産について信託による所有権移転の登記及び信託の登記をすること。
(2)保存に必要な修繕は受託者が適当と認める時期、範囲において行う。修繕費用はその都度受益者が支払う。
(3)受託者は信託不動産を他に賃貸し、既に賃貸しているものについては賃貸人の地位を承継する。
(4)建物については受託者において火災保険に付し、これを継続すること。
(5)受託者は信託不動産から生ずる賃料、敷金その他の収益から公租、公課、保険料その他の必要経費及び信託報酬を控除し、毎年6月、12月の各末日現在において精算し、剰余金を受益者に支払う。
(6)信託報酬 毎年6月、12月の各末日現在における収益の100分の5を報酬とする。
7、信託の終了 期間満了により終了の際受託者は信託不動産を権利帰属者に引き渡し、かつ所有権移転登記をなすこと。また賃貸借関係、保険関係その他一切の関係を引き継ぐこと。
8、信託不動産の表示
土地 __________________
建物 __________________
弐 金銭の信託
1、信託の目的 貸付信託
2、受託者 ○×信託銀行
3、信託期間 受託者が信託を引き受けた日から五年間
4、受益者 長男______
ただし、信託期間中に長男死亡の場合はその相続人
5、信託終了の際の権利帰属者 受益者
6、その他 受託者の信託約款に従う
7、信託財産 金______円