第1章 税理士のリスク

 第1 5つの責任 
  社会的責任
  刑事上の責任 …… 実刑、執行猶予、資格喪失
  行政上の責任 …… 懲戒処分、業務停止
  民事上の責任 …… 損害賠償
   ・ 依頼者に対する責任
   ・ 第三者に対する責任
  信じて託された責任
 第2 刑事責任 
  《1》税理士に実刑判決が言い渡された事例
  《2》税理士が脱税の共犯にされてしまった事例
  《3》懲戒処分中の名義借りが問題になった事例
 第3 行政責任 
  《1》税理士自身が脱税した事例
  《2》関与先の脱税を手伝ってしまった事例
 第4 民事責任〜関与先に対する責任 
  《1》嘆願申請についてまで責任を負う税理士
  《2》トラブルが起きてしまった場合の対応
  《3》訴訟が起きたときの費用計算
 第5 民事責任〜第三者に対する責任 
  《1》粉飾決算と税理士の責任
  《2》粉飾に対応するための具体的な手法
 第6 リスク回避対策は可能か 
  《1》関与先の確認書は有効か
  《2》リスクを契約書に書き込んでしまう方法もあります
  《3》税理士顧問契約の作成
  《4》免責の合意の効力
  《5》無責任になれるスキームを考えてみれば

 第2章 リスク回避の生き方

 第1 リスクについての考え方 
  《1》ミニマックス理論
  《2》常に心配する
  《3》リスクはべき分布
  《4》自分の脳を良い子に育てる
  《5》信頼に応えることです
 第2 リスク回避の方法 
  《1》決断をせず流れを読む
  《2》ほとんどのミスは墓穴
  《3》冗長性の確保が必要です
  《4》予備プランが必要です
  《5》必要なのはストーリー
  《6》役立つ税理士賠償保険
 第3 時代の変化を知る 
  《1》爬虫類の時代と哺乳類の時代
  《2》投資の歴史を遡れば
  《3》どのようなアドバイスをすべきか
 第4 いざというときの備え 
  《1》カネを支払う
  《2》想定外を想定する
 第5 それでも税理士はよい商売です