私自身のためのメモです。
令和7年の記録。
それ以前の記録
2011/10/24〜
読む価値があった一冊 ☆
他の方にもお奨めしたい一冊 ★
悪い意味で役立った一冊 ▼
1年間に100冊の本を読む。
3年間、それを続けたら、自分の発想が別人になっているのに気づくはず。
著者の人生と経験と知識を追体験する。
それが読書の楽しみです。
2
◆◆
1
患者と芽を合わせない医者たち
里見清一(医師)
新潮新書宝島社
2026/01/28
良い本です。
私と同じ語り口で、
私と同じスピードで文字を進める医者。
私の言葉での説明よりも、本人の文章の方が説得力があります。
P32
こうなってくると、人間の医療者がなすべき役割は何か。やっぱり患者とのコミュニケーションだよね、というのがまず思い浮かぶが、最近カリフォルニア大学からこういう研究結果が出された。
「お医者さんへの相談」的なサイトがあり、一般から受ける質問に対して、医者が回答しアドバイスを与えている。この回答をAI(たとえば、今やお馴染みのチャットGPT)にやらせ、専門家(これは人間)に、人間の医者の答とAIの答を比較させた。判定者は、どちらが人間の答か知らされていない。
結果、78・6%の質問において「AIの回答の方が良い」と判定され、「質の高い回答」と評価されたのは人間22・1%対AI78・5%、また「共感的」すなわち「質問者の気持ちを考えている」と判定されたのは人間4・6%対AI45・1%と、人間のボロ負けである。
人間(の医者)は、AIに比べて回答の質が低く、なおかつ優しくもないのである。もちろん、このサイトで質問に回答した医者は、まさか後でAIと比べられるとは思っていなくて、知ってたらもうちょっと丁寧に答えたのかもしれないが、それにしても、である。AIの方が相手に優しいとか言われてしまったら、人間の存在価値はどこにあるのか。
この研究結果に対して、スタンフォード大学の研究者らは、書類作成とか患者からの問い合わせへの対応など、「面倒な雑用」をやらせるのにAIは有用だろう、なんて楽観的な論評をしていたが、それで済むのだろうか。
チャットGPTの行動原理についても我々は十分に把握しておらず、CTと同じく「ブラックボックス」である。そういう「便利なもの」を「使いこなす」のは、簡単ではなかろう。「雑用」を任せるつもりが、庇を貸して母屋を取られ、人間はお払い箱になりそうではないか。荘子は「機械あれば機事あり、機事あれば機心あり」と言った。我々は機械の下僕と化していくのではなかろうか。
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