人生、丸ごと、税理士の知恵
税理士のための百箇条(第7弾)
令和7年11月xx日出版予定
はじめに
『税理士のための百箇条』の第1巻を出版した平成25年5月から第3巻を出版した平成31年3月までの平穏な日々、そして第4巻の執筆の途中から第5巻を出版した令和5年10月までのパンデミックの時代。令和7年5月に出版した第6巻はChatGPTが出現した時代。税法の実務のコラムとして平穏な時代にスタートした百箇条シリーズだが、私にとって、その時々の歴史を記録する1冊になってしまった。
第7巻の刊行を急いだのは、さらに加速化した時代。社会の進化を理解したいという私の願望の実現だ。文書化しなければ、その時々の時代の起承転結が構築できない。構築した思考を文書化しなければ、その時代の空気が保存できない。本書は、私がいま現在の時代を文書化し、思考として記録した1冊。極めて個人的な思考を書き留めた私語禄だ。しかし、私の生活は税理士業を中心とした日本経済のど真ん中にある。本書は日本経済のど真ん中を自問自答した1冊だ。
社会の変化は早く、執筆を急がなければ時代に遅れてしまう。2年後、世界の戦争は解決しているのか、あるいは核戦争に進んでいるのか、ChatGPTはどこまで進化するのか、語学という国境の壁を壊した影響は義務教育にまで影響を与えるのか。凋落した日本と、若者の生活、そして大量に出現する高齢者と、それに対して何の具体策も提案しない政治。
本書では、凋落してしまった日本の経済の原因を紐解いてみた。高齢者として生きていく未来に備えてみた。知的好奇心をくすぐるAI、ChatGPTも読み解いてみた。しかし疑問は山のように残る。
既に、この5年間について改正税法が提案できない日本政府。税法は事業計画書であり、税制改正は重点事業項目なのだが、それが提案できない日本政府。税制改正が止まれば、日本が止まる。私たちはどのように対処すればよいのか。考え続けることだろう。そして、自分の人生を樹立する。本書は、考え続けるための1冊。どん詰まりの現実に対して、どのように自身の人生を構築するのか。その知恵を探し続けた私語禄。現実を理解しなければ変化に備えることができない。5年後には全く違う世界が実現している。
100のテーマに加えた7つ分はグリコのおまけ。107本のテーマの1つでも、税理士自身の人生の疑問の解消になり、依頼者の人生へのアドバイスのきっかけになる。そのような1冊として、私自身が耳学問として収集した知識が、私の業界の仲間の耳学問になってくれれば嬉しい。依頼者に問われたときのアドバイスの指針、そして雑談の知恵。それが本書です。