バブルの時代を思い出してみよう


  不況の原因は 

 いまの不況の原因は、全て、中曽根政権時代に発生したバブルに原因があります。中国の低コストの問題でもなく、米国基準のグローバルスタンダードでもない。これが私の持論です。

 もし、中国の低コストに原因があるのなら、フランスも、イギリスも、ドイツも影響を受けているはずですが、日本ほどの凋落ぶりを聞きません。確かに、グローバルスタンダードに遅れてしまったとの状況はありますが、これは銀行などの業界に限っての問題です。

 結局は、バブルは、日本の土地の高騰という極めて地域的な現象として発生し、そして、不況は、日本の地価の下落との単純な理由で発生している。これが理解されないために的はずれの政策が実行されてしまっているのではないでしょうか。

 その事を理解するためには、まず、バブルの熱気を再確認する必要があります。そこで、バブルの時代の熱気が伝わる資料はないかと探していました。数字の資料はありますが、でも、夏の暑さを摂氏35度といわれても実感が分かりません。

 しかし、真夏に、セーターを着て、オーバーを着てみれば、冬の寒さが実感できるように、冬にランニングシャツとパンツ一枚で庭で水浴びすれば夏の暑さが実感できます。

 そのような熱気を直に語る資料を探していたのですが見つからず、結局、たどり着いたのは、私自身が書いたバブル時の原稿でした。バブルの時代の夢物語としてご紹介します。
    目  次
地価高騰が税制に与えた影響
  相続税が75倍になって
  節税目的の養子縁組
  節税目的の不動産投資
  アパート経営も節税
  節税目的の負担付贈与
  資本金を1億円にしてしまう
  国外脱出する人達も
  地価高騰の原因は
税制が地価高騰に与えた影響
  地価のメカニズムは
  土地が節税商品になり
  値上がり益課税が必要
  いま必要な税制改革
  企業所有地への課税
  企業にも相続税を
  適正な負担による適正な成長