税法が一番(その9)

 今日、皆さんは、10個の民法上の契約を締結したと思います。

 電車に乗るのも、バスに乗るのも、駅売店で週刊誌を購入するのも、レストランで昼食を食べるのも、会社に通うのも、民法上の契約です。しかし、民法は意識しなかったと思います。

 なぜ、民法を意識する必要がないのか。
 それは、民法は、常識を条文化した法律だからです。

 カネを貸したら返して貰える。
 土地を売却したら代金を支払って貰える。

 民法があるから、そのような効果が生じるのではなく、紀元前3000年前から決まっていたことです。
 旧約聖書の申命記には、このような約束事が詳細に書き記されています。

 ナポレオンが最初の民法典を作りました。
 ナポレオンの時代の慣習を条文化したものが民法典なのですが、その前提として旧約聖書から延々と続く当時の慣習があります。

 そして、それを輸入したのが日本の民法です。

 人を殺したら死刑。
 これも当時の常識の条文化で、ハムラビ法典に書いてあります。

 常識を知っていれば民法を学習する必要はありません。
 刑法も同様です。

 しかし、税法は異なります。

 所有株式を発行会社に売却したら、配当所得課税を受ける。
 土地を無償で譲渡したら、時価で譲渡したものとして所得税の課税を受ける。

 このような理屈は常識からは出てきません。
 理論と整合性に間違いがあれば、租税回避行為が行われてしまいます。

 税法は、理論と整合性だけで作られたガラスの城です。
 相互に矛盾のない理論で構築されたのが税法なのです。

 だから、税法が一番なのです。


税法が一番(その1)
税法が一番(その2)
税法が一番(その3)
税法が一番(その4)
税法が一番(その5)
税法が一番(その6)
税法が一番(その7)
税法が一番(その8)
税法が一番(その9)